オカヤスの部屋

「へ〜そうなんだ」と思ったことや、過去の経験をジャンルを問わず綴っています。

5年前の自分に言いたい10のこと(アメリカ生活) - 第5回: クレジットカード作成 -

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クレジットカード社会のアメリカ

クレジットカードが自分で自由に作れるようになるまでには、
日本とちょっと異なるしくみがアメリカにはあります。

クレジットスコア

クレジットカードを作成するためには、
日本と同様にカード発行会社の審査をパスしなければなりません。
その際に使用されるのが「クレジットスコア」です。
「クレジットスコア」は、その人のクレジットカードの利用状況(金額、返済状況)、
住宅ローンや家賃の支払い状況などの履歴を数値化したものです。
おおざっぱに言えば、
借りたお金を期日までに必ず返済していればスコアはプラスされますし、
返済が滞ればマイナスとなります(実際には色々な要素を組み合わせてスコアが計算されます) 。
スコアは300〜850の間で変動し、社会的信用度の指標として使用されています。

特殊なクレジットカードの修行生活

さて、クレジットカードを作成するためには、
ある程度のクレジットスコアが必要となります。
しかし私の場合、アメリカに居住するのが初めてでしたので、
当然のことながら前述のお金の使用履歴(「クレジットヒストリー」と言います)がありません。
そのため「普通の」クレジットカードは、渡米当初は作ることができませんでした。

しかし、よくよく考えると、

① クレジットヒストリーがないからクレジットスコア無し

②クレジットカードが作れない

③クレジットカードを作るためにはクレジットヒストリーが必要

①〜③のくりかえし

となり、永久に自分のクレジットカードが作れません。

ここで、先ほど「普通の」と書いたのにはワケがあります。

なんとクレジットスコアを稼ぐためのクレジットカード(「secured credit card」)が
存在するのです!

私が作成したのは、「ユニオンバンク」という銀行が発行するsecured credit cardでした。 secured credit cardは銀行口座に一定額を担保として入金しておけば、
クレジットヒストリーが無くてもクレジットカードを発行してくれるというものです。

クレジットカードを鍛える

しかし最初は利用限度額が$300くらいしかありません。
このため、クレジットカードで支払いをしたらすぐに返済するということを、
頻繁に行うことになります。

ちなみにですが、私がアメリカで使っていたクレジットカードは(secured credit cardも含む)、
返済期日はあるものの、返済期日までの間で「繰り上げ返済」をすることができました。
ですので、利用限度額近くになったら返済を行なって、
借入額を少なくしてはまたクレジットカードを使用する、
といったことをやっていました。

しばらくすると利用限度額が増えて、さらにクレジットカード利用を続けていると、
またまた利用限度額が増えて、、、という繰り返しになり、
繰り上げ返済の頻度が減りました。

そして徐々にクレジットスコアも上昇し、
気がつくとクレジットカード加入のダイレクトメールが届くようになりました。
こうなれば「普通に」クレジットカードが作成できます。

記憶が定かでは無いのですが、
secured credit cardを作成してからクレジットカード加入のダイレクトメールが届くまでに
半年くらいは必要だった気がします。
このあたりは利用金額など個人差がでてくるかなと思います。

例えていうならば、
飛行機好きの方が航空会社のマイレージプログラムのステータスを獲得するために、
多くのフライトに搭乗したり長距離路線に搭乗して日帰りするといったことを
行なっている方がいらしゃいますが、
それと同じようなことをする必要があるということですね。

クレジットスコアの頭打ち

クレジットスコアが750を超えると「優良顧客」と見られ、
アパートの賃貸契約などがスムーズに行えるようになります。
実際、最初に契約したアパートから引越しをした際に、
引越し先のアパート契約時にクレジットスコアの提示を求められましたが、
素晴らしいスコアだねと言われ、すんなりと契約できました。

しかし、アメリカ駐在期間中にスコアが800を超えることはありませんでした。
返済が滞ることはなかったのですが、スコアは780前後でいったりきたり。

聞いた話では、スコアが800を超えるためには
1つの金額が高い買い物する必要があるとか(100万円のダイヤモンド指輪を購入、など)。

逆に返済が滞っていなくてもスコアが下がる要因の1つとして、
利用限度額ギリギリまで使用してしまうことがあげられます。
感覚的には利用限度額に対して70%くらいの利用状況としていれば大丈夫な感じでした。

実は

こんな苦労をしなくても
日本在住の方はアメリカで発行されるクレジットカードを入手することができます。

アメリカ駐在員向けにANAやJALがアメリカ国内で発行しているクレジットカードがそれです。
申し込みは日本居住中に行うことができて、
アメリカで居住を開始し、
ソーシャルセキュリティ番号(社会保障番号:日本のマイナンバーのようなもの)を
入手した後にクレジットカードを手に入れることができます。
このクレジットカードは、クレジットヒストリーが無くても発行してもらえる
という点がポイントです。
もちろん、マイレージも貯まります。

今日の一言

「クレジットカードによる支払いは便利だが、不正利用されないように使う場所を気をつけろ!」

日本ではクレジットカードを不正利用されたことはありませんでしたが、
アメリカでは2回、不正利用されました。

(第6回に続く)

【改訂履歴】 2020/11/09
「今日の一言」の記載内容に誤解を招く記載があったので修正しました。