オカヤスの部屋

「へ〜そうなんだ」と思ったことや、過去の経験をジャンルを問わず綴っています。

5年前の自分に言いたい10のこと(アメリカ生活) - 第6回: 自動車免許 -

f:id:okayasuonline:20201023143820j:plain lobpreisによるPixabayからの画像

自動車社会のアメリカ

前回のクレジットカードと同様、
アメリカで生活するには自動車は無くてはならないアイテムの1つです。
日本と同様に自動車を運転するためには運転免許証を取得する必要がありますが、
取得する道のりが日本とは少し異なります。

移動で自動車を利用する理由

私がカリフォルニアで住んでいて、自動車が必要な理由として感じたのは、
以下のようなことです。
(筆者はサンフランシスコ等の都市部ではないところに居住してました)

  • どこへ行くにも目的地まで距離がそこそこある
    (5マイル?(約8KM)、ああ近いね、といった感覚になってくるのですが
     8KMを徒歩や自転車で移動するのは時間がもったいない)

  • 電車、バスなどの公共交通機関がない、あっても本数が少ない、路線数が少ない
    (筆者のアパートから最寄りの電車の駅(唯一の路線)まで徒歩で約1時間30分)

  • ふらふらと一人歩きするのは身の危険がある
    (ほとんどの人が自動車で移動するので、歩行者は目だって狙われやすい。
     昼間もそうだが、街頭のない夜間の一人歩きはもってのほか)

自動車生活が身に染みてくると、近い距離でも自動車で行くようになりました。
ウチの家族の場合、自宅から200mくらいしか離れていない
スーパーマーケットに行くにも自動車で行くことがありました。
徒歩で行っても安全上は問題ありませんが、
買った商品を手に持って自宅に帰るのがツラく感じてしまうようになったのです。
いやー、なんとも慣れというのは恐ろしいものです。
こうして、運動不足の道へと突き進むのでした(笑)。

まず筆記試験

さてカリフォルニア州における免許証の取得方法は、日本と同様、

  • 筆記試験

  • 実技試験

のいずれにも合格することが必要です。

筆記試験の問題数は確か36問で、30問以上の正解で合格だったと思います。
日本で免許証を持っていれば、だいたいはわかる内容だと思いますが、
赤信号でも右折して良いケースがあるなど、
アメリカ特有のルールは覚える必要があります。

私の場合は筆記試験は1回で合格しました。
1回の受験申し込みで3回まで筆記試験の受験が可能でしたが、
私の知っている日本人の方々は3回以内に合格されていました。

次に実技試験の予約

筆記試験に合格したら、次は実技試験の予約をします。
筆記・実技のいずれの試験もDMV(Department of Motor Vehicle)と呼ばれる
日本で言うところ運転免許試験場で実施されますが、
いつ行ってもとても混雑しています。
ある時、付き添いでDMVへ行ったことがあるのですが、
受付してもらえるまで4時間も待ったことがありました。
受付もさることながら、試験予約希望者もとても多いようで、
実技試験の予約日も数週間から場合によっては1ヶ月以上先になることもありました。
私の場合は幸運にも3週間後くらいの日に実技試験の予約をすることができました。

運転の練習

日本での自動車運転の練習は、

  • 自動車教習所の敷地内で練習

  • 仮免許試験に合格したら、一般道で練習

となるかと思います。
ですが、カリフォルニア州の場合は、なんと筆記試験に合格したら、いきなり一般道で運転の練習でした。

といっても1人で運転練習ができるわけでは無く、
助手席に免許証保持者を同乗させる必要があります。

国土の広いアメリカですから、自動車の通行が少ない通りで適当に練習してね、
といったところでしょうか。

私の場合、日本の自動車免許を持っていて、渡米前にも運転はしてはいましたが、
業者さんにお願いして教習用の自動車をお借りして(助手席にブレーキべダルあり)、
練習に付き添って頂きました。
実技試験のポイントも教えてもらえて、とても参考になりました。

いざ、実技試験

さて、実技試験の当日となりました。
実技試験は、なんと自分の車を持ち込んで行いました。
この辺りも日本と異なりますね。
自分名義の自動車保険に加入していることが受験の前提となるため、
レンタカーはNGです。

自分の車に乗ったまま受験者の列に並び、 順番が回ってきました。
まずはウィンカーを点滅させたり、クラクションを鳴らしたりといった
基本的な操作をチェックされます。

そしていよいよ運転開始です。
DMVの敷地から一般道に出ます。
助手席に座っている試験官の指示で、右折したり左折したり。
いちばん気をつけたのは、

  • 信号、一時停止

  • 制限速度

でした。
これらは一発不合格の項目で、対応を誤ると即時試験終了となってしまいます。
一発不合格項目以外の軽微な誤り(一時停止の交差点で完全に停止しなかった、など)であれば、
確か10数個まではOKだったと思います。
非常に長く感じた実技試験ですが、試験コースを周ってDMVへ戻り
試験官から「You passed」と言われたときには、
緊張の糸が切れてホッとしました。

念願の免許証を入手

実技試験合格直後、DMVで仮の紙の免許証をもらい、
2週間程度でクレジットカードと同じくらいの大きさの
プラスチック製の免許証が郵送で届きました。

それまでは国際免許証で運転をしていましたが、
カリフォルニア州から運転許可をもらったことになります。

また日本と同様、運転免許証は身分証明書として利用できるので、
パスポートを身分証明書として使っていた私にとっては
携帯面でもとてもありがたいです。

今日の一言

「アメリカはウィンカーを点灯させずに右左折する人が多いなど、運転が雑な人が多いので気を付けろ!」

駐在中は幸いなことに大きな事故に巻き込まれることはありませんでしたが、
駐車場で他車にぶつけられたり、後ろからあおられたりしたことは幾度となくありました。。。

写真は筆者が憧れる電気自動車、Tesla社のモデルXです。

(第7回に続く)