オカヤスの部屋

「へ〜そうなんだ」と思ったことや、過去の経験をジャンルを問わず綴っています。

5年前の自分に言いたい10のこと(アメリカ生活) - 第7回: チップ -

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Engin AkyurtによるPixabayからの画像


はじめての海外で、レストランで食事をするとき、
支払いで迷うのがチップの金額ではないでしょうか。

チップを払う場面は色々とありますが、
このコラムではレストランにおけるチップの額について語ります。

結論:税額の2倍で大丈夫

もちろん計算機で正確に計算してもOKです。

文化

日本では、

  • 「チップ」の文化がない

  • 料理を席まで配膳してもらうのは当たり前(食事料金に含まれている)

  • 「サービス」に対する対価(チップ)を支払う意識が希薄

ではないでしょうか。

一方、アメリカ(などの諸外国)では、

  • 「チップ」文化が根付いている

  • 料理の配膳、会話など、お客への奉仕は「サービス」(お仕事)との認識

  • 「サービス」を受けたら対価(チップ)を支払うべきとの考え

であると筆者は考えています。

またチップ文化のある国において、雇用の面から言えば、
レストラン側は必要な時にウェイター・ウェイトレスを低賃金で雇用し、
不要となったら解雇すれば、人件費を抑えることができます。
また雇われる側は基本給は安いけれども、
頑張った分だけ(お客に喜んでもらえた分だけ)チップが多くもらえることが望めます。

成果報酬の社会ならではといったところですね。

計算

「チップ」はサービスを受けた人がサービスをしてもらった人に対して示す
「感謝の気持ち」であり、
基本的には金額はいくらでも良いというのが筆者の考えです。
しかし暗黙のルールのようなものがあり、
一般的にはお会計金額の15〜25%をチップとして支払うことが多いようです。

ある時、筆者が日本からの出張者をレストランに連れて行ったことがありました。
理由があって、お会計は出張者が行ったのですが、
会計処理のために一旦お店の奥に下がったお店の人が、
再度、我々のテーブルにやってきました。
そして一言、

「チップが少なすぎるので、最低でも20%くらいの金額にして欲しい」

と言われました。

出張者が書いたチップの金額はお会計金額の10%くらいでした。
お店の人の不手際はなかったですし、たしかに10%は少々少ないですね。
それにしても、お店の人がわざわざそのことを言いにくるっていうところに、
自己主張の強いアメリカらしさを感じた一幕でした。

さて冒頭で述べました、チップの額は「税額の2倍で大丈夫」ですが、
具体例で説明します。

レシートには以下のように金額が表示されているとします。

食事合計(ドル) 税率(%) 税額(ドル) 合計(ドル)
300 9.0 27.0 327.0

チップの額を20%にした場合、
食事合計金額(300ドル)の20%は60ドルとなります。
(人によっては税込合計金額に対して計算する人もいるようです)

一方、税額(27ドル)を2倍にすると54ドルとなります。
54ドルは食事合計金額の18%になりますので、
概ね意図した20%のチップになっています。

注意点

レストランによっては、
レシートの合計金額に最初からチップが含まれていることがありますので、
注意が必要です。
レシートの明細は注意して確認しましょう。
そうしないと場合によっては知らずにチップを倍額払ってしまっていることも。。。

今日の一言

「チップを支払うケースを周りの人の行動から学ぶこと」

レストラン以外にも、
ホテルで部屋まで荷物を持ってきてもらった時、
送迎バスに乗る際に荷物をトランクルームに入れてもらった時、
などなど、チップを出す場面は結構あります。

あとチップの支払いを現金で行う場合、硬貨の使用はNGです。
失礼な人だと受け取られてしまいます。

(第8回に続く)