オカヤスの部屋

「へ〜そうなんだ」と思ったことや、過去の経験をジャンルを問わず綴っています。

海外赴任:渡航前に現地クレジットカード作成は可能?(アメリカ編)

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JJuniによるPixabayからの画像

1. 読者の悩み

海外赴任が決まったけど、

  • 赴任先の国で発行されるクレジットカードは渡航前に作成できるのかな
  • 日米のクレジットカードで異なる点はあるのかな
  • 日本のクレジットカードは赴任の際に持って行った方が良いのかどうか。

この記事ではアメリカを例に、こういった疑問にお答えします。

 

2. 本記事の内容

  • クレジットカードの作成方法とブランドをまとめました
  • 日米のクレジットカードの違いをまとめました
  • 日本のクレジットカードを持参した方が良い理由

 

この記事を書いている僕は、アメリカに約4年ほど駐在した経験があり、アメリカのクレジットカードは複数枚作成しました。

 

3. クレジットカードの作成方法とブランドをまとめました

アメリカで発行されるクレジットカードは、赴任前の日本居住中にカード会社のウェブサイトから申し込むことができます。
ここで「申し込む」と書いたのは、実際にクレジットカードを受け取れるのは以下を満たした後になるからです。

 

  • アメリカの居住地(住所)がある
  • ソーシャルセキュリティ番号(SSN、社会保障番号)を持っている
  • その他(米国での年収証明書の提出、など)

 

つまり、「申し込み」は日本からできますが、クレジットカードの受け取りはアメリカに渡航した後になります。

 

さて、日本居住中に申し込みが可能な主なクレジットカードは以下の通りです。
これらのクレジットカードは、アメリカでのクレジットヒストリーが無くても作成することができます(クレジットカードヒストリーについては、こちらの記事からどうぞ)。
僕は元々ANAの提携クレジットカードを持っていたこともあり、ANA CARD USAを申し込みました。

 1. ANA CARD USA(https://www.anacardusa.com/index.html

  航空会社ANAの提携クレジットカードです。
  クレジットカードの利用金額に応じてマイルが加算されたり、各種割引特典があります。

 2. JAL CARD USA(https://www.jalusacard.com

  航空会社JALの提携クレジットカードです。
  やはりマイルが貯まります。

 3. PREMIO(https://www.premio.com

  ANAやJALのマイレージプログラムに加入されていない方、もしくは
  キャッシュバックが良い方は、このクレジットカードでも良いかもしれません。

 

4. 日米のクレジットカードの違い

日本のクレジットカードにあってアメリカのクレジットカードにはないもの、それは、旅行の際の付帯保険です。

 

日本のクレジットカードの場合、例えば海外の旅先でケガや病気になった場合、必要書類を揃えてクレジットカード会社に請求すれば、支払ったお金が戻ってくることがあると思います。

アメリカの場合、医療費は非常に高額で、診察だけでも数万円かかります。そんな時、クレジットカードの付帯保険はとても有用です。

ところが、アメリカのクレジットカードには付帯保険のサービスは付与されていません(少なくとも僕は見たことがありません)。保険が必要なら別途、保険会社と契約してくださいといった感じです。

 

感覚的な印象ではありますが、アメリカのクレジットカードに付与されている特典は、主に以下の2点に大別される感じです。

  • キャッシュバック
  • マイル加算

 

5. 日本のクレジットカードを持参した方が良い理由

やはり赴任時に日本のクレジットカードは持参した方が良いです。

 

なぜなら、特に赴任当初はアメリカのクレジットカードを所持していない、もしくは1枚程度と少ないため、何かトラブルがあった場合に日本のクレジットカードが使えると非常に助かるケースがあるからです。

 

僕自身も日本のクレジットカードを所持していたことで、助かったことがありました。

僕の海外赴任中は職務上、飛行機に乗って移動する出張が月に1~2回ありました。
赴任直後、まだクレジットカードが手元にない頃は、出張に関わる支払いは、ほぼ全てアメリカの銀行のデビットカードを利用していました*1。そして、この赴任直後の期間に早くも出張があり、出張先のホテルのチェックインカウンターでデビットカードを提示したところ、「このカードは使えない」と言われました。


なんでだろうと思いつつ、一旦チェックインカウンターを離れてデビットカードの発行元の銀行に電話して理由を聞いたところ、「不正利用があったので、あなたが今持っているデビットカードは無効にした」とのこと*2。さらに、「新しいデビットカードは10日ほどで自宅に届くよ」と言われました。今必要なのに10日後って。。。


この時の出張は、とあるイベント参加が目的だったのですが、まだ知り合いもおらず、また現金も100ドルくらいしか所持していなかった僕は、どうしたら良いかわからず頭の中が真っ白になりました。
そんな中、ワラをも掴む気持ちでお財布の中を再確認したところ、幸運にも留守宅に置いておくのは無用心と思ってたまたま持ってきていた日本のクレジットカードを発見しました!この時の安堵感といったら今でも忘れられません。
こうして、日本のクレジットカードでチェックインをすることができたのです。

 

もちろん、複数枚のクレジットカードを持ち歩くことは盗難のリスクもあります。

しかし、盗難にあった場合はクレジットカード会社に連絡すれば、カードを無効化してくれますので安心です。

盗難よりも支払い手段が何もなくなってしまった時の方のリスクの方が、僕は高いと思います。

 

ですので、繰り返しになりますが、日本のクレジットカードは持参した方が良いと思います。

 

6. 本記事のまとめ

  • 渡航前にアメリカのクレジットカードの申し込みは可能で、3種類の中で自分の目的に合ったものを選ぶ
  • 日本のクレジットカードは「保険」として渡航時に持っていく

 

(終わり)

*1:アメリカの銀行口座の開設は予め日本で行い、デビットカード(キャッシュカード)は赴任前に日本で入手していました

*2:余談ですが、海外赴任中の僕の同僚数人もクレジットカードの不正利用被害に遭遇しています。日常的とまでは言いませんが、不正利用被害は珍しいことではないです。